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天野喜孝が描く
「法華経画」完成

去る2月12日(金)、立正大学 品川キャンパス 石橋湛山記念講堂ホールにて、
日蓮聖人降誕800年慶讃事業を記念して、
「日蓮聖人降誕800年 日蓮宗記念事業 記者発表会」が開催されました。

発表会には、天野喜孝さん本人のほか、お笑い芸人の麒麟・川島明さん、タレントの壇蜜さんも登壇されました。

 発表会では、世界的イラストレーター・天野喜孝氏による法華経画が初お披露目されました。約1年間の制作期間を経て完成した法華経画は、天野氏の幻想的なタッチで、圧倒的な迫力と繊細さが共存しながら法華経の世界観を見事に再現した作品となっています。これには、作品を手掛けるにあたり、法華経の世界観を自分なりに解釈し確立させることからアプローチした天野氏の制作手法が色濃く反映されています。

 スペシャルゲストとして登壇した麒麟・川島明さんは「本当に美しい作品で、ずっと見ていたくなります。世代的にファイナルファンタジー直撃世代なので、本当に感動です。作品をじっくり見てみると、ゲームの戦士にみえるようなポーズもあり、親近感がわきますね」とコメント、壇蜜さんも作品の美しさに圧倒されている様子でした。
また、イベントでは、麒麟・川島さんによる法華経画の音声ガイドが披露されました。事前に収録されたナレーションが披露されると、低音ボイスによる解説が法華経画の幻想的な世界観をより一層際立たせ、天野さんも「すばらしい声で、神話の世界が始まるという感じがしました」と感想を述べられました。

「ラフを3、4点作成する中で描いた様々な神様を全て盛り込みました(天野氏)」

 法華経画のお披露目に際し、麒麟・川島さん、壇蜜さんに加え、法華経画を手掛けたイラストレーターの天野喜孝さん、日蓮宗責任役員 関本城伝道部長が登壇し、法華経画に込められた想いや制作秘話に関するトークセッションを行いました。
関伝道部長は、日蓮聖人降誕800年にあたり法華経画を制作することになった経緯について聞かれると、「法華経をわかりやすく伝えるには、目でみて心で感じていただくのがよいと考えました。」とコメント。また、制作を天野さんに依頼した理由について、「法華経のドラマチックなストーリー、広い世界観を描ける方と考えたとき、FF(ファイナルファンタジー)の世界観を描ける天野さんがポンと頭に浮かんで、この方なら神々しい神仏と、法華経の世界観を描けると思いお願いしました。」とコメントしました。

企画に至った対談記事はコチラ

 天野さんは、法華経画に込めた想いについて聞かれると、「曼荼羅は、日本以外にも多くに存在しており、自分が法華経について感じたこと思いつくまま描くことが皆さまにご理解いただける、喜んでいただけるのではと考えました。」とお話しされ、制作過程で苦労した点について、「最終的に曼荼羅は宇宙を表すものだからラフ制作で描いた神様全て入っていてもおかしくないと考え、ラフを3、4点作成する中で描いた様々な神様を全て盛り込みました。神様の役割などいろいろ教えていただき色々作成した結果、今とはなってはどれがどの神様だったか少しわからなくなっている部分もあります」と苦笑されながらお話しされました。

 「ゲームにでてきそうな神様もいますね」との話には、「衣装やポーズは、全て自分で考えているので少し現代的な要素が入ってきていると思う。一部、某ゲーム作品の登場人物の剣を持つ格好と同じようなポーズがあります」と回答され、ゲーム好きな方はじめ、多くの方が楽しめる法華経画に仕上がったことに満足されていたご様子でした。

 法華経画は、2月16日(火)、17日(水)の2日間限定で、日蓮聖人降誕の地である鴨川の大本山小湊誕生寺宝物館(千葉県鴨川市小湊183)にて観覧料無料で一般公開されます(下記参照)。

最後に、天野さんから「思いを込めながら残していくというのは、本当に大事だなあと心から感じた。参加できてよかったと思います。本当にありがとうございました。」とご挨拶をいただき、発表会は締めくくられました。

発表会全体の様子は別記事に紹介されております。是非ご覧ください。

※タイトル「Saddharma Puṇḍarī-ka-Sūtra」(読み:サッダルマ・プンダリーカ・スートラ、梵語で『妙法蓮華経』の意)
天野喜孝作 額装後サイズ 高さ|1890mm幅|1510mm厚み|約90mm 重量|約40㎏

天野喜孝氏が制作した法華経画の一般公開について

天野氏によって法華経の世界を具象化した、この世にたった一つの法華経画は、2月16日(火)、17日(水)の2日間限定で、日蓮聖人降誕の地である鴨川誕生寺宝物館(千葉県鴨川市)にて観覧料無料で一般公開されます。

公開場所:鴨川誕生寺宝物館(〒299-5501 千葉県鴨川市小湊183)

公開日時:2月16日(火)13時~20時
(予定) 2月17日(水)9時~12時

観覧料:無料

「法華経画」制作前インタビュー

天野喜孝 (あまの・よしたか)

画家、キャラクターデザイナー、イラストレーター、装幀家。世界的知名度を誇り、芸術の歴史にも確実にその名を残す大物アーティスト。繊細で妖艶・幻想的な絵柄は、日本人からは西洋的と言われ、西洋人からは東洋的といわれる不思議な奥深さを醸し出す。ファイナルファンタジーシリーズのイメージイラストをはじめ、ヤッターマン・ガッチャマン・みなしごハッチ等、数々のキャラクターを世に送り出している。

1952 静岡市生まれ
1967 アニメーション製作会社タツノコプロダクションに入社『タイムボカン』等のキャラクターデザインを手掛ける
1987 ゲーム『ファイナルファンタジー』のイメージイラストを担当
1992 『楊貴妃』の舞台美術を担当
1993 映像作品『天野喜孝~華麗なる幻想美の世界~』発売
1994 『海神別荘』の舞台美術、衣装デザインを担当
2001 映画『陰陽師』の衣装デザインを担当
2007 映画『ユメ十夜』の第7夜の監督を担当

<受賞歴>
1983-1986 第14-17 回星雲賞/ 日本
2000 ドラゴン・コン賞、ジュリー賞/ アメリカ
2000 アイズナー賞“THE SANDMAN:The Dream Hunters”(ニール・ゲイマンとのコラボレーション)/ アメリカ
2007 第38 回星雲賞/ 日本
2018 インクポット賞(コミコン2018)/ アメリカ

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